友達について
ドキュメンタリー映画『友達やめた。』の試写会に行きました。
友達についてちょうど考えていた。
私は最近、予備校時代の友人を亡くして
その友人とは大学時代以来、長い間会っていなかったけれど
ずっと大切に取ってあった手紙が出てきて、読み返して泣いてしまった。
予備校時代、まだ社会や周りとの人間関係に
悩むばかりだった日々に、
「友達だよね?」「うん、友達だよね」
と確認しあった、そんな手紙だった。
人生の中で、誰かとそんなにしっかりと確認し合う事って
なかなかなかったなぁと
手紙を読み返しながら思った。
なのになんで、私はその後、大人になってから彼女に会っていなかったのだろうと…
最近、俳優の三浦春馬さんの訃報のニュースに触れ
それがあまりにも凄い衝撃波で
それからずっと、その最後の時に
なぜ誰にも連絡しなかったのか
できなかったのか
人生の中で、友達ってどんな関係なんだろう
とずっと考えていた。
そんな中、
たまたま手元にあったドキュメンタリー映画『友達やめた。』の
試写状を見て、観に行ってみようと思った。
私は2014年にあいち国際女性映画祭に自分の映画を招待して頂いた事があり
その開催前の監督歓迎会のような場で
このドキュメンタリー映画『友達やめた。』の監督でもある今村彩子監督をお見かけした事がある。
その映画祭期間中には、自分自身がとても多忙だった為
今村監督の作品は観れなかったのですが
私の記憶が正しければ…
その歓迎会の後に、確か希望者だけの交流会のようなお食事会があり
私は誰も知り合いがいない中で行くか迷い、
一番近くに居らした今村監督に「行きますか?」と声をかけた際
「私は人見知りなのでご遠慮します」というニュアンスのことをお話しされていて、
(通訳の方がそう伝えて下さったのか…ハッキリは覚えていないのですが…)
でも、そのお姿というか眼差しというか、うまく言えないのですが
何かを発表するという意思の強さというものが伝わる佇まい、
何かそういう雰囲気に、私はとても好感を抱いた記憶があります。
(その会話以外全く何も言葉は交わしてはいなし
おそらく今村監督は私の事は覚えていらっしゃらないと思うのですが…)
それで、その今村監督の最新作というのもあり、その後どんな風に生きていらしたのか、
最新作はどんな作品なのかも興味があったこともあり、試写会へ行かせて頂きました。
そして、とても感動しました。
作品もそうだし、上映後、壇上でまっすぐに想いを伝える今村監督の
そのお姿にも心動かされました。
このドキュメンタリーの中で、今村監督がまあちゃんという
発達障害の1人の友人に一生懸命向き合う姿に
発達障害であろうがなかろうが
誰かに、まっすぐに想いを伝えること。
「あなたと友人でいたい」
「あなたと一緒に時間を過ごしたい」
と伝えることが、いかに尊いかということを感じました。
そして、自分がその為に不快に感じたことも相手に伝えること。
愛想笑いでごまかさないこと
それはもっと深くその人と分かり合いたいからだけなんだけど
そういうこと、最近ずっとしていなかったなぁと
なんか自分に凄く刺さりました。
LINEで既読スルーになっても気にしないように
グループLINEや一斉メールで済まされても気にしないように
返信がなくても「なんで?」って食ってかからないように
「いい人」で居ようと、
色々なことを諦め
そしておそらく反対に自分もそういうことをする側になっているのかもしれない
共感した意見に「イイね!」ボタンだけで、意思表示した気になったり
何か自分の言葉で伝えることをおっくうに思っていたり
そんな最近の自分について
カウンターパンチをもらったような気がしました。
人と人が向き合って共に生きること。
それが簡単ではないけれど、とても素敵なことだと
改めて気付かせて頂いた気がします。
感謝🍀✨
映画は9/19から劇場公開&オンライン配信開始されるようです👇
ドキュメンタリー映画『友達やめた。』
公式サイト http://studioaya-movie.com/tomoyame/
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