以前から凄くお気に入りのカフェがあり

いつも、何か相当に落ち込んだ時や、逆に気分が良い時

本当にリラックスしたい時、何か自分にご褒美したい時に

こっそりと1人で訪れていた場所。


そのお店が、実はつい最近閉店してしまい

なぜか店名も失念してしまい…汗

系列店をどこかで見かけたはずが、どこなのかも忘れてしまい

結構絶望的になっていたのですが

先日お店の名前を思い出し、その系列店に行ってきました。


めっちゃ可愛いケーキ♡

…でも、何かが違ったんです。

当時よく食べていたセットを注文。

でも、何かが違う。系列店で、雰囲気もメニューもほぼ同じ。

なんだけれど…


よーく考えてみました。そうすると…多分

私が当時通っていた頃には、きっと誰かキッチンのメニューをこだわって決めていた方、

こだわって作っていた方がいたんだと思うんです。

パスタの茹で具合、盛りつけの時のパスタの盛り上がり方、その上の青い葉っぱw

からめ具合、お店の空気感。心地よく美味しかった。

そして、いつも行くと接客して下さる店員さん。言葉は交わした事ないですが…


その方々が醸し出す、味、盛りつけ、こだわり、プロ意識、雰囲気が

自分にとって、本当に心地よかったんだなぁと失って初めて、気付きました。

でも…もうそれはない。悲しい。


系列店はあるけれど

あの時の、あのお店の、あの心地よさは

もう二度と味わえない…のかぁ。


そう思うと、なんだか急に、「好き」という「情熱」が

「今ある」ということが、なんて儚く移ろいやすく

そして、何よりも尊いことなのかと。

それを感じて味わえる時期もまた短く

自覚しないと自覚出来ない程、

普通の中にそんな奇跡が交じっている事実。


そしてそれを醸し出すのはいつも

結局、“人”なんだなぁ…。という事に気付きました。

人生って面白いなぁ。

Yoshiko Watanabe

渡辺喜子